米ディズニーが、週刊少年サンデー誌上で連載されていた松浦聡彦のマンガ「タキシード銀」を実写映画化することを決定し、映画『ナイト ミュージアム』などを手掛けた、脚本家で監督のロバート・ベン・ガラントがシナリオを担当するとデッドラインが報じた。

 「タキシード銀」は1997年から2000年にかけて週刊少年サンデー誌上で連載されていたラブコメディー。事故によって幽霊となってしまった高校生の少年がペンギンとして復活、人間としてよみがえるためペンギン生活を送ることになってしまう。主人公は恋焦がれていたヒロインに拾われ、まさかペンギンの正体が彼とは知らない彼女と、正体を明かすことができない主人公との奇妙な共同生活が描かれる。

 デッドラインによれば、もともと本作の映画化に関する交渉を行っていたウォルト・ディズニー・スタジオ代表のリッチ・ロスと、『トロン:レガシー』などを製作したショーン・ベイリーは、しゃべる動物を扱った実写映画の製作には消極的だったそうだが、元は人間の青年という本作のストーリーの背景を考慮し、例外として製作を決めたという。プロデュースは、ガラント監督の『ポリス・バカデミー/マイアミ危機連発!』で製作総指揮を務めたポール・ヤングとピーター・プリンシパト、日本アニメのライセンス管理などを行うVIZ Mediaのジェイソン・ホッフス、そして小学館の高瀬一郎氏が手掛ける。

 アカデミー賞長編アニメ賞を受賞した映画『ハッピー フィート』シリーズや、『サーフズ・アップ』などのアニメーション作品、『皇帝ペンギン』のようなドキュメンタリーまで、映画界では一定の人気を誇るペンギン映画。アメリカ仕様となった日本のペンギンラブコメは、どの程度の支持を集めるのか? 期待したいところ。

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