さらに、衰えから遊撃からのコンバートの必要性を指摘されていた坂本勇人をようやく三塁に起用したのが、9月7日の試合。それまで、坂本が“わがまま”を言って拒否していたと言われており、ベテラン勢に厳しい態度で接することができないのも問題視されています。

 それに不満を募らせている四番打者の岡本和真は、メジャー移籍で“逃げ出す”ことを考えているそうで、同じく侍ジャパンを経験した戸郷も、すでに強いメジャー挑戦願望を持っていると聞いています」(前出・巨人担当記者)

 こうした状況に、動き出したのはまさかの米国球界側だった。

 9月8日(現地時間9月7日)に「MLBネットワーク」のジョン・モロシ記者が自身のXでの投稿で伝えたところによると、岡本が今オフにもポスティングシステムで移籍する可能性に備え、メジャーの複数球団が調査をおこなっているという。

「モロシ記者は同時に『巨人が過去にポスティングでの移籍を1人しか認めていない』とも述べており、簡単に実現することではないことを認識したうえで、このような移籍動向を伝えています。

 それほど、FAより早い時期にメジャー移籍したいという岡本の願望が強いことを、米国側も把握しているということでしょう」(同前)

 一方、この報道に対して、巨人の大塚淳弘副代表は「本人からはそういう話は聞いていない。基本的にポスティングを認めていない」と否定している。

 ただ“暴君”の悪評が、海の向こうでも気づかれ始めたのは、間違いないようだ。