阪神の岡田彰布監督は、試合後、先発の伊藤将司投手について、「きょうはもう伊藤も10勝がかかっているので(代えたかったが)、『同点でも9回行かせてくれ』と言うていたので、だから代打も行かんかった」と振り返りました。

6回に森下翔太選手が同点打を放ち、「追いついたことで、伊藤もスイッチが入ったと思う。きのうおとといと2人に勝ち星がついているので、野手も何とか伊藤に勝ち星を、というのがあった」と野手陣の思いについても触れました。

また、7回には1アウト2、3塁と勝ち越しのチャンスで打席に立った伊藤投手。指揮官は「ふつうやったら代打やけど、『最後まで行かせてください』と言うから。『お前が決めてこい』と言うた」と伊藤投手の“完投への気持ち”を優先したと明かしました。

この打席、伊藤投手は結局ダブルプレーに倒れると「1人アウトくらいでよかったんだけどね。“満塁近本”で(まわしてくれたら)よかったんだけどダブルプレーでね」と笑いました。

きょうでセ・リーグの全球団にすべてのチームに勝ち越し「いいことですね」と恥ずかしそうに笑い、『マジック5』について「片手になったですね」と笑顔で、チームのセ・リーグ史上最速優勝を見据えました。