0001それでも動く名無し
2023/09/12(火) 17:27:48.47ID:NextJtUhd2028年、ワールドシリーズ。 それをテレビで見つめる男がいた。
"二刀流"と呼ばれた独特のプレースタイルでMLBでMVPも獲得したこともある大谷翔平さんだ。
「あの頃は若かったですね（笑）」若き日を回想する大谷翔平さんは、どこか寂しげだ。
「未だに当時の夢を見ることがあるんですよ。ワールドシリーズで、9回裏打者はトラウト、僕が抑えて世界一になる夢を」
大谷さんは２9歳の時に登板過多の影響で肩右肘の内側側副靭帯を損傷し、保存療法で４年間リハビリを続けたが
結局完治することはなく、エンゼルスから戦力外通告を受けた。
今はたこ焼き屋でアルバイトとして働く傍ら、地元の少年野球のコーチを勤めている。
「いらっしゃい」。古市駅東口から歩いて３分
「たこ焼き 骸骨」のえび茶色の暖簾をくぐって店内に入ると白いタオルを頭に巻いた店長と大谷さんの元気な声に迎えられた。
「去年の４月にオープンしました。暖簾の『骸骨』という文字は矢野(元阪神タイガース監督)さんの知り合いに書いていただいたものだし、開店に合わせてスポーツ紙やテレビでも取り上げてもらった。
おかげで、県外から足を運んでくださるお客さんが多かったのはうれしかったですね」
店長は誇らしげに、僕たちに語ってくれた。
どうやら食通の間では有名な人気店のようだ。
大谷さんが故郷を離れ、大阪のたこ焼き屋で働いているのには、ある理由があったという。
「将来自分で店を開きたいと思って、店長とは知り合いだったので頼み込んで修行させてもらっています。たこ焼きと言えば『骸骨』ですから
でも店長にはよく怒られてます（笑）たこ焼きを返すタイミングが早かったり…0.01秒の世界ですから、それで味が変わる。まだまだ修業することばかり、我慢、我慢です」
かつてのライバルで現エンゼルス所属のアーロンジャッジ選手について尋ねると…
「知ってます？2023年は僕の方が(本塁打数)上だったんですよ？」と、おどけ
「俺も怪我さえ無ければって…歯がゆいですけど」
「今はもう現役に未練はありません。今度はこの、たこ焼きで世界一になれるよう、
がんばるだけです！」
（写真）たこ焼きを手に持つ大谷さん
