創業者・ジャニー喜多川氏の性加害が問題となっているジャニーズ事務所のタレントについて、大阪府の吉村知事は、従来通りの起用を続けたいという考えを示しました。

大阪府などでつくる公益財団法人・大阪観光局は、大阪観光シンボルキャラクターとしてジャニーズ事務所の「関ジャニ∞」を起用しています。

性加害問題で、ジャニーズ事務所所属タレントの広告への起用を控える企業の動きなどが出てきていますが、大阪府の吉村知事は13日、取材に応じて次のように述べました。

「関ジャニ∞さん、関西大阪出身だということで、大阪を盛り上げようということで、手弁当でやってくれているところがあります。
そういう思いでやっていただいていますので、これは本当に村上さんを中心とした関ジャニ∞さんのある意味での好意、大阪を盛り上げようという気持ちで成り立っているものだと思っています。
タレントさんは一生懸命やってくださっていますので、そういった意味では頑張ってもらいたいと思います」

吉村知事はこのように述べ、引き続き観光シンボルキャラクターを務めてほしいという考えを明らかにしました。

一方で吉村知事は「やはりジャニーズ事務所とすれば、今後どういう改革を進めていくのか、実行していくのか、そこはしっかりと注視していきたいと思います。今で終わりではないと思っています」と述べ、ジャニーズ事務所の問題に関心を払っていく考えを示しました。

大阪府の関係する事業では、関ジャニ∞のほか、ジャニーズ事務所の「Aぇ!group」が2025年開催予定の大阪・関西万博のPRで活躍するなどしており、ジャニーズタレント起用についての、行政としての判断が注目されています。