AV強要問題が表面化したきっかけは2016年3月、国際人権NGO「ヒューマンライツナウ」(HRN)が出した調査報告書です。

 そのHRNは同年8月、業界団体の「知的財産振興協会」あてに「要請書」を出しています。その中の一つに、制作会社・メーカーに求めるルールとして「本番の性交渉をしない」ことを盛り込んでいます。

 しかし、この2年、AV業界内で「本番」行為をなくすための本格的な動きはなかったと言わざるを得ない状況です。

 また、先の男優によると現場でのコンドーム使用の徹底は不十分だといいます。今年に入ってから大手メーカーの撮影現場では割合は高まってきましたが、いまだ本番行為での未着用もあるそうです。