阪神がリーグ優勝を果たした。私は今年の阪神を1位に予想していたが、そのとおりの結果になった。

18年ぶりに勝ったということで世間は大騒ぎしているが、その本質を分かっていない。阪神の勝因を挙げる前に、なぜこういう結果になったかと考えるべきだ。それは巨人や他球団が弱いからだ。その中で阪神は一番まともな野球をやったに過ぎない。

巨人は阪神と真逆のことをやった

投手陣はどんなに優秀でも、年を取れば若いころと同じ球を投げられなくなる。自然の法則を忘れてはいけない。実績と名前のある投手でも力が落ちてくれば引導を渡す。一見冷徹に思える決断も覚悟を持って下せば、監督の姿勢を見た若い選手が発奮して育つのだ。

こういう発想が巨人にはない。巨人の野手は来年、1つずつ年齢を重ねる。逆に若い選手ばかりの投手陣が底上げされたら、投打のチーム構成がアンバランスになってしまう。

巨人が弱いのはもう一つ、投手を育てるのは捕手なのに、今の捕手が良いかどうかが原辰徳監督は分かっていないことだ。打てば本塁打になる捕手を使っているに過ぎない。

打順は四番以外、日替わり。守備も固定しない。岡本和真を試合途中に三塁から一塁に回したり、秋広優人も外野と一塁の兼用。これで選手が成長するのか。阪神とは真逆のことをやってきた結果が、これである。

https://news.yahoo.co.jp/articles/21c24658c2ce19cb3b13c96c4b7811737a36e276