食品値上げ「もう限界」数字で鮮明に 価格に比べ支出の伸びは小幅

食品の値上げが家計を圧迫している。総務省が22日発表した8月の消費者物価指数をみると、生鮮食品を除く食料は前年同月より9・2%上昇した。
伸び率が9%台になるのは5カ月連続だ。この秋も食品の値上げは続き、食費のアップは避けられそうもない。

帝国データバンクの調べでは、9月は調味料や冷凍食品、菓子など2067品目が値上げされた。数は前年の7割程度に減ったが、スパイス類やアイスクリームなど再値上げする製品もある。
10月には酒やオリーブオイルなど4533品目の値上げが控えている。

ただ、その後は値上げの動きが鈍りそうだ。
調査担当者は「足元の生産コストは上昇しているが、メーカーは価格転嫁に慎重になってきている。
値上げすると売れないから。消費者の『値上げ疲れ』は鮮明になってきている」と話す。
家計は食品の値上げに敏感に反応している。

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