人口30万人弱の東北の地方都市が、世界の都市の中でにわかに注目されている。今年1月、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が「2023年に行くべき52カ所」の一つとして、ロンドンに次いで2番目に盛岡市を紹介したのだ。これを受け、観光情報などを求める盛岡市役所への問い合わせが急増するなど反響が広がっている。

 NYTで紹介されてから、欧米からの観光客が急増しているという。
「52カ所」は、NYTの記者らが推薦した世界各国の都市から毎年選ばれる。国内ではこれまで大阪や東京、京都などが選ばれていて、今年は盛岡市のほか、福岡市が19番目に載った。

 NYTの記事は盛岡市について、混雑を避けて歩いて楽しめる美しい場所▽山に囲まれ、いくつもの川が流れる豊かな自然がある▽盛岡城跡や赤れんがの岩手銀行旧本店本館など和洋折衷の伝統的な建物が並ぶ▽東京から新幹線で約2時間、などと紹介している。