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昔のプロ野球選手といえば、「飲む、打つ、買う」の三冠王が当たり前の世界。しかし大谷には、その類(たぐい)のにおいも一切しない。

日ハム時代にも、身の回りのものに無頓着。いわゆるブランド品に興味がなく、高級服や高級時計、運転免許すら持っていなかった。入団初期は給料を親に預け、そこから月10万円の小遣いをもらっていたが、月1万円程度しか遣わないため、2年で200万円も貯金ができたとか。

「飲んでて何が楽しいんですか。それなら練習して野球上手くなった方が格好いいじゃないですか」と周囲に言うほど、「飲み会」に行かないのは有名で、行っても付き合うのは乾杯まで。毎朝10時にトレーニングをするのが日課で、そこから逆算して部屋に戻っていたのだという。

「必死で2〜3時間トレーニングしたのが、その一杯二杯で変わってしまうと思うと飲みに行けない」と過去のインタビューで答えたこともある。賭け事はもちろん、女性関係の噂が皆無だったのも周知の通りである。

これはメジャーに行っても同じで、免許こそ取ったものの、食事はグルテンフリー仕様に変え、より厳しく管理するように。べったりした人間関係を好まないのはいかにも現代っ子風で、

「我々の時代からしてみたら、まさに宇宙人ですよね」
 と述べるのは、高校時代から大谷家と親交のある、さるプロ野球関係者。