https://news.yahoo.co.jp/articles/40f37c46341f5d3ed4ea9a819d96d48c24a3c093

巨人は5日、阿部慎之助新監督(44)を支える編成トップの交代を発表。大塚淳弘副代表兼編成本部長スカウト担当(64)の兼務を解き今季、国際部長を務めた吉村禎章氏(60)が編成本部長スカウト担当を引き継ぐ。編成権が球団フロントに戻されたことで国内フリーエージェント市場の方針も転換されそうだ。

大塚氏は編成権を掌握する原辰徳〝全権〟監督(65)の懐刀として、第3次政権で指揮官の意向に従い実務を担当。2020年から球団が掲げた「発掘と育成」の方針の下、今オフのFA市場では「人的補償の必要がないCランクの選手はあり得るが、選手の流出は避けたいのでA、Bランクには行かない」と断言していたが、原監督の辞任に伴い、編成本部長から退いた。

山口寿一オーナー(66)=読売新聞グループ本社代表取締役社長=は「新しい編成本部長が編成のトップ。チームの方は阿部新監督が率いる」。現場指揮官と編成トップは明確に分けられ、第3次原政権が発足した18年オフから続いた全権体制は解消され、編成権は球団に〝奉還〟される。

球団内で期待が高まるのがFA市場への参入だ。球団関係者は「通常、新監督が就任すれば『ご祝儀』として新戦力が用意されるもの。吉村新本部長がどう考えるかだけど、FAの大物を獲りに行くべき」と方針転換の期待も込めて話す。