まだ少し潤んでいる瞳で、仙台大・辻本は満面の笑みを浮かべて気持ちを表した。中日3位指名に「ホッとした、というのが一番です。支配下(での指名)が目標だったのでうれしい」。
普段は緊張しない性格だが、「2日くらい前から(食事も)喉を通らなくなってきて、あまり寝られなくて…。人生でこんなこと初めてです。昨日(25日)も1時間くらいしか寝てないんですよ」と明かした。
そんな状況の中、自分の名前が呼ばれたときに安どの涙が思わずこぼれたという。

プロでの目標を問われ、色紙に“笑顔”と書いた。「見ている人が気持ちのいい野球をやりたいし、笑顔は自分のいいところだと思うのでそれを続けていきたい」と話すと、「自分が言うのもおこがましいですけど、チームの雰囲気とかを変えていければいい」ときっぱり。
今年セ・リーグ最下位に終わったチームを、若き力で活性化させていくつもりだ。50メートル走6秒0の俊足と遠投105メートルの強肩を武器に、まずは守備面でチームの力になっていく。