最後に16球中13スイング。13球目が校舎3階の窓を割り、再び大歓声が挙がった。バットを交換して、16球目に再び校舎を超えてバンザイして終了。選手は「うわー」「えぐい」と大興奮だった。窓が割れたのは数学教室と聞いたイチロー氏は「数学の成績だけがーんと下がったらどうしよう」と笑わせた。

 結局フリー打撃では計73球中63スイング。校舎の屋上着弾が3本、校舎を超えて中庭までが1本。校舎直撃は5本で、そのうち窓破壊が1本。ティー打撃と合わせて約35分間、50歳とは思えぬ強烈な打球を披露した「イチローショー」となった。

 内角球への対処を質問され、「訓練だね。僕は内角大好き。難しいとも思う。距離がないから。バロメーターにもしやすい。外はごまかせちゃうから。内角に厳しい球が来ると難しい。でも近いところをしっかり振れる確認をするためには大事になる」とも助言した。

 2日目にもフリー打撃に臨み、計97球で91スイング。校舎の屋上へに5本放り込み、14本は校舎や窓に直撃。右翼ファウルゾーンのマネジャー室の窓を破壊する1本も飛び出し、ティー打撃と合わせて40分ほど打ち込んだ。「一人でこれだけ連続で打つ練習をするとどこで自分がばてるか分かる。どれだけ力を使っているかよく分かる。高校の部活動だとできないかもしれないけど、1日3、4人とかでならいけるかな。自分の動きを理解するにはいい」と述べ、「いまだに50歳でもやりつづけていると、去年より飛距離も伸びている。面白くない?すごい面白い。みんなは吸収力が半端ないから、冬の間でめちゃくちゃ変わるよ」と語りかけた。

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