〈ファンも困惑〉大谷翔平が活躍すればするほど……地元・奥州市民がうつむき、嘆く理由

ゆかりの品をもらえない
「何もない田舎町ですが、スーパースター大谷翔平の原点を一目見ようと全国から熱心なファンがやってきます。先日は九州からわざわざいらっしゃった方もいました。

大谷選手が通っていた小学校、中学校、ゆかりの品が展示されている場所を回るコースが定番ですが、中には実家を見学に行く人もいるようです」

観光案内所の一角には大谷ゆかりの品を展示するコーナーがあり、「聖地巡礼」する熱烈ファンを出迎えているが、男性スタッフは悩ましい問題を抱えている。

「展示されているのは、大谷選手の活躍を伝える新聞記事の切り抜き中心です。大谷家は関連グッズを提供してくれないので展示するものがありません。訪れたファンから『これだけですか』と言われることが多い。我々としては頭が痛い。市内にはゆかりの品が展示された場所がいくつかありますが、どこも似たり寄ったりです」

展示品はエンゼルス公式HPから購入
「秘蔵写真などを展示したいのが本音ですが、大谷家の協力は得られず難しい。展示しているエンゼルスのグッズは公式HPから自腹で購入しています。当然予算の問題があり、数は限られてしまいます」

地元を訪れた野球ファンは正直な思いを明かす。

「少年時代の秘蔵写真など地元でしか見ることができないお宝グッズがあると思っていましたが、どこも新聞記事の切り抜きばかりでした。見所といえば、実寸大の握手像くらいでしょうか」