「社会に必要とされない悪人になり、罪悪感があれば、自責の念にとらわれて死にきれるのではと思って事件を起こした」
紺のスーツに身を包み法廷に立つ少年は、言葉を慎重に選び、淡々と証言していた。
被害者に対しては謝罪の言葉を口にしたものの、防衛線を張っているような印象も受けた。

検察官「被害者に落ち度はあったんですか」
被告人の少年「落ち度といいますと」
検察官「被害者に悪いところがあったのか」
被告人の少年「そのようなことは第三者でございますので知りようがないので、ないと答えさせていただきます」

当時受験生だった被害者2人は、その年の共通テストを受験できず浪人を余儀なくされた。また、被害者の1人は、直接の因果関係があったかは定かではないが、事件後に亡くなっている。
裁判を傍聴していた被害者の遺族は、法廷での少年の様子について、「被害者に本当に申し訳ないという思いは感じませんでした。自己中心的で相手の痛みを感じる心が欠けていると思います」と非難した。

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