「一部の情報で結論に結びつくことがある」。
被告の傾向について面会時の様子を回想しながらこう述べた岡田氏。
インターネット掲示板での被告の妄想と思われる書き込みと、妄想性障害との関連を裁判員が尋ねると、「妄想は別として、インターネットに対する一般的な常識を欠いている部分はあると思う」と指摘した。

さらに岡田氏は、被告がコンピュータープログラムの勉強をしていた際の話を振り返った。
「怒られるかもしれませんが」と前置きした上で、「その程度で全部分かったと思うのかと思った」という。
そうしたエピソードを明かしながら、被告には「一部を知ってすべてを分かった気になる」傾向があると示した。