駆逐艦の制御にタッチスクリーンを導入していた米海軍が、昔ながらの物理的なスロットル操作に戻すことを決断した。

米海軍海洋システム司令部が8月9日に発表した今回の決定は、駆逐艦を操縦する船員らがタッチスクリーン式の統合船橋・航海システムを十分に理解していなかったという調査結果に基づいている。2017年に発生したミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン」と貨物船との衝突事故の一因も、統合システムの欠陥と誤った使用によるものであることが示されている。

調査によると、実際に操舵システムを使用していた乗組員たちがタッチスクリーンを利用せず、バックアップとして用意されていたトラックボールとボタンで操作することがあったことも明らかになっている。