実際、3月25日の『ひるおび!』で、八代氏は「大谷が借金を肩代わりしてくれた」と語った水原氏の証言が、途中でひるがえったことに言及。「最初の内容どおりだったら、大谷さんの処分もたいしたものじゃない。2人の関係性からいって、2人で合意して送金したのが普通、自然だと思う」と私見を語った。

「ただ、ドジャースの危機管理チームと、大谷さんの弁護団チームが、それじゃまずいと考えたんでしょう。水原さんが当初、しゃべったまんまでは、無傷じゃすまないかもしれない。修正する必要があるということで、水原さんのインタビューが嘘だったことになる」とも発言している。つまり、大谷は送金に合意しており、大谷チームがそれを隠すため、水原氏がインタビューでの証言をひるがえした、と解釈していたことになる。

 だが、大谷の記者会見や、米国でのさまざまな報道が出てくるにつれ、八代氏の語る内容は変わっていった。4月11日には、水原氏が大谷に送金したことがバレないよう、口座設定を変更した証拠を当局がつかんでいるとの報道が番組で取り上げられた。その際、八代氏は送金方法について「最大の謎」と首をひねりながらも、「大谷さんが(会見で)はっきりと言われたことを、証拠が裏づけてきている」と述べている。

 事実関係が明らかになっていない段階でのコメントには、むずかしい立ち回りが求められる。八代氏としても、水原氏がこれほどの嘘をつくとは、予想外だったのだろうか。

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