18-19世紀のクラッシック音楽界で非常に強く議論されてた話題の一つ「絶対音楽」か「標題音楽」か

○絶対音楽派…音楽はその音色の心地よさを楽しむものであり、決してその背景や標題を入れてはならないと考える学派(バッハ、モーツァルト、ショパン、ブラームス)
○標題音楽派…音楽はその背景や情景と共に楽しむものであり、作曲者や演奏者は積極的に示していくべきであるという考え(シューベルト、リスト、ワーグナー)

古典音楽の多くが絶対音楽あるべきとされ、音のみを楽しむべきであり、楽曲にはタイトルは付けられず、作曲者は作曲背景を悟られないようにされていた
モーツァルトやベートーヴェン、ショパンの楽曲の多くにタイトルがないのはそのため

一方で、特にロマン派以降において、オペラ音楽の浸透と共に、音楽とは音のみではなくメッセージ性が必要だと考えられ、楽曲にはタイトルが付けられたり歌詞が付けられたりするようになった

特に19世紀半ばのブラームス・リスト/ワーグナー論争は波紋を呼び、ブラームスが標題音楽派に言ったとされるセリフ「もはや音楽を聴いていない」が有名