これは期待できる😤

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──10年が経過し、大人になった2人が再会するところから物語は始まります。

“どこを描くか”については脚本家チームやプロデューサー、みんなで話し合いました。原作は本当にピュアな中学生2人の物語で、映画でもその空気感を大切にしたいというのはもう絶対条件。そのうえで原作の関係のまま大人になった2人を描くのはどうかという話になりました。原作からあまり時間が経過していない高校時代ではなく、10年経過させることで純粋さがより際立ち、変わらない部分がある良さが見えてくる。その辺りを意識して、時間を設定しました。

そんな2人の周りには、結婚する同級生カップル、付き合っては別れてを繰り返している同級生カップル、告白したことをきっかけに少しだけ気まずい関係になっている教え子の中学生などを配置しました。恋愛においては、それらの登場人物たちは全員、告白すらしていない高木さんと西片の少し先を行く<先輩たち>になる。2人が様々な関係性のカップルから影響を受けて、自分たちの気持ちに向き合っていく流れになれば、と考えました。

また、原作には「からかい上手の(元)高木さん」というスピンオフ漫画が存在していて、そこにある設定はできるだけ生かしたいと思い、10年経ってはいるものの、その間、高木さんも西片も他に好きな人ができたり、他の人と付き合っていた経験などは一切ないことにしました。

24~25歳だとそれはけっこうなファンタジーだと捉える人もいるかもしれません。しかし、そこだけは遵守することで、逆に独自性というか、作品のオリジナリティが生まれて、なおかつ、ピュアさが保てた気がします。第三者を登場させて、その人を好きになって、で、一方が嫉妬して、みたいなことをすると物語は作りやすいのですが、ありきたりなものになるかもな、と。それはわざわざ、この原作の実写化でしなくていいことだと思いました。原作ファンの方々にも楽しんでもらえるよう、出版社の方も交えて丁寧に作っていきました。