>>93
監督のもそう言ってるやん☺

──これからご覧になる方々にひとことお願いいたします。

多くの恋愛モノ(創作物の中の恋愛)って、好きな人がいるところから始まって、その「好き」って気持ちは疑わずに進むものが多いと思います。そんな中で、“好きってどういうことなのか”に悩んでいたり、好きを伝えられなかったり、好きな気持ちを伝えたことで2人の関係性が変わるのが怖かったりといった、そういう恋愛の細部、機微を自分の映画では扱いたいという思いが常にあって。また、そもそも「好きな人がいる」前提で始まること自体がハードルが高いよ、好きな人とかいないよって人も一定数いて。現実の世界だって、24~25歳で誰かと付き合ったことがないとか、好きな人がいないって、全然珍しいことじゃないと思うんです。

この作品では、西片の性格の優柔不断さや真面目さ、また、二人のピュアさを通して、そういう人たちが見ても楽しめる恋愛映画を目指しました。この作品を見ることで、自分だけがこんなちっぽけなことで悩んでいるのでは、という思いから少しだけ解放されたり、誰かを好きになる手助けになったりしたら嬉しいです。中学生、高校生にも見てほしいし、大人の方が若い頃を懐かしんで見ていただいてもいいかなと思います。