2人の弁護士が同様に首を傾げたのが、5億円という巨額の慰謝料請求である。訴状には〈本件記事により...筆舌に尽くし難い精神的損害を受けたのであるから、原告が受けた精神的苦痛に対する慰謝料は5億円を下らない〉

弘中弁護士「原告の経済的損害や休業損害を含めての5億円ならまだ理解できますが、純粋な慰謝料としてはあり得ない金額です。慰謝料というのは、殺人事件の遺族であっても3000万円から5000万円が相場。桁を間違えているんじゃないでしょうか」

佃弁護士も断言する。「この金額は相場に照らせば過大。単に社会に対してアピールするためだけに出した金額で、たとえ松本氏側が勝訴したとしても、認められる確率はゼロパーセントです」
https://bunshun.jp/denshiban/articles/b8062