国内レトロゲームの高騰が続いている。サブカルの聖地の東京・秋葉原の中古ゲーム販売店をのぞくと、1980〜90年代に登場した一部のゲーム機や名作ソフトが定価の数倍に「爆上がり」している。投資目的の購入も指摘され、さながら骨董(こっとう)品のような存在になりつつある。何が起きているのか。

◆発売時の定価の5倍超えも
 「えっ? こんなに高くなってるんだ」
 4月末の午後、東京都千代田区の「レトロげーむキャンプ秋葉原店」。息子と訪れた男性(42)が指さす先には、96年発売の人気ソフト「ポケットモンスター」の第1弾がある。保存状態によっては安い品も買えるが、発売時の定価3900円の5倍を超えていた。店内を見渡すと、80年代に発売された「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」のソフトも数万円に達している。
 「ここ数年、登場キャラクターの人気が高いゲームの高騰が特に著しい。外国人が買い求めている」と説明するのは、店長の田中祐博さん(43)。ポケモンをはじめ、こちらも名の知れた「スーパーマリオ」「ドラゴンボール」といった人気シリーズが注目を集めている。機器も値上がりしており、携帯機の「ゲームボーイカラー」は2万円を超える。

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