雨天中止での仕切り直し。現役時代にプレーし、かつての庭だった甲子園での阪神戦を楽しみにしていた新庄監督は残念がった。それでも、交流戦の目標を明確に設定し、29日の試合に目を向けていた。

 「交流戦の優勝とかよりも、ソフトバンクは勢いがある。何とか今のゲーム差を少しでも縮めたい。理想は“2”でしょうね」

 交流戦でのノルマを現在の5ゲーム差から3つ縮めることを掲げる。狙うは交流戦終了後の首位浮上だ。柳田、山川、近藤の強力クリーンアップを擁し、首位を快走するチームに対し「(ゲーム差)2で直接対決で抜かすのが一番ドラマチックではある。ファンのみんなが面白い」とファンを何よりも大切にする指揮官らしいシナリオを描いている。