https://news.mynavi.jp/article/20240319-2909714/
「現役時代は走り続けた。走ることは、車にガソリンを入れるのと一緒。走られへんようになったらカラダがガス欠になる。ボールは腕で投げるんじゃなくて、足腰で投げるという感覚しかなかった」
そう走り込むことの大切さを口にした後、鈴木氏は言った。

「それを同じように野茂らに『走れ!走れ!』言うたら、もう拗ねてしもうて。走るとか、投げ込むとかをしないね、あの子は。それでも勝ちよったから、『もうちょっと走り込んで、もうちょっと投げ込んだら20勝くらいすぐできる』て言うたんやけどな。自分の感覚通りに人は育ってくれる、ついてきてくれると思ったらアカンわ」

「ピッチャーは走らなかったら投げられないというのが、分からないんでしょうね」 落合氏が言葉を挟むと、鈴木氏は続ける。
「選手に上手くなってもらいたいと思うやんか。でもそれが裏目に出て、一方的に説教染みたことを言うとると思われたんや。俺は持っていき方が下手やねん」