38歳となった2005年、神戸から横浜FCに移籍。6年後の2011年シーズン、リーグ無得点に終わった頃から「横浜FCの監督はクラブオーナーからの『カズを試合に出せ』を無視することができず、カズをどの局面で、どの程度の時間プレーさせるのか、起用法に苦心惨憺している」というのがサッカー界の定説だった。

カズが出てくると相手チームのベンチからは「横浜FCは(一人少ない)10人になった」の声が聞かれ、運動力が際立って少なくて点取り屋として怖さがなくなった三浦カズは「数的不利をもたらす存在にまで落ちぶれていた」(サッカー関係者)のである。


 「カズが目指しているのは、少なくとも60歳までプレーし、世界でも類を見ない<還暦プロサッカー選手>になることです。ポルトガルの2部よりも格段にレベルの低いJFLでプレーし、プロ選手最年長出場記録を更新しながら、あわよくば最年長得点記録も更新し、サッカー界の歴史に名を残したいというのが、今回のアトレチコ鈴鹿への移籍の真相です」