仕事から自宅に戻った修被告に対して、瑠奈被告は「見てほしい」と小瓶を2本渡してきた。これまで梅酒を漬けるのに使っていた、10センチ四方の円柱のガラス瓶。そこには、恐るべきものが入れられていた。

「瓶の中には人体の一部分、舌の一部と眼球らしきものが入っていました。もともとは透明な液体だったと思われるが、体液が滲み出て混濁した状態になっていました。人体の一部が自宅にあり、娘が持ち帰ったものは本当の首なんだと思いました。

『どう?』と感想を聞かれたが、ぼーっとしていて『びっくりした』や『すごいね』などと返事をしたと思います。妻もこれを見せられたと思いますが、妻は『見ない』と言っていました。信じたくなくて、事件の話はしませんでした」(同前)

さらに瑠奈被告は、「ついてきて」と父親を洗面所に連れて行き、ハンディカメラを渡したという。

「『これから作業するから撮影してほしい』と言われました。そこには片目がくり抜かれた人間の頭部が置かれていました。球状の黒いビニール袋は見ていたが、頭部を見たのはそのときが初めてで、目や口の周りには穴が空いていました。ハンディカメラで撮影していると、(娘が)残りの眼球を手際良くくり抜きました。目の周りの組織に切れ目を入れ、メスのようなものでくり抜いていました。