https://dot.asahi.com/articles/-/228194?page=1

 だが、これだけでは終わらなかった。
 犯罪集団がKADOKAWAとの「交渉期限」だと設定した7月1日を過ぎた2日未明、犯行声明の末尾に、新たなリンクが追加された。

 さらなる膨大な量の情報リークだった。どのくらいの情報量がリークされたのか、専門家も把握できていないほどだ。ダウンロードが集中したとみられ、一時アクセスできなくなった。

 データを一部でも手に入れることができた人たちは、分析した内容を「成果」としてSNSや掲示板に次々と報告した。ネット上では新たな「祭り」が始まったという認識だった。

「ニコニコ超開示」──。ニコ動が主催してきた大規模集客イベント「ニコニコ超会議」をもじった掲示板のスレッドが乱立した。X(旧Twitter)のトレンドワードにも入った。事件であるという感覚に乏しく、面白半分にとらえている様子がうかがえる。

 これがKADOKAWA側をさらに追い詰めている。ドワンゴのある社員は「自分の個人情報が含まれていた。家族がいて、不安で仕方がなく引っ越しを考えている。興味本位で情報をさらすネット民たちは本当にやめてほしい」と訴える。