水族館で新種の甲殻類発見 その名は“ランマアプセウデス” 特徴は雌雄(男女)同体→「らんま1/2」から命名 高橋留美子さんも公認
8/1(木) 12:05配信

 北海道大学大学院理学院修士課程の松島吉伸さんと同大学大学院理学研究院の角井敬知講師の研究チームが発表した論文「Apseudes ranma sp. nov.(Tanaidacea: Apseudidae) found in a public aquarium, with notes on phylogeny and a presumptive stridulatory organ」は、水族館の水槽から新種の甲殻類を発見した研究報告である。

 水族館の水槽から思いがけない新種の発見があった。研究チームが、名古屋港水族館の水槽内に生息していたタナイス目甲殻類が、これまで知られていなかった新種であることを明らかにしたのである。この新種は「Apseudes ranma」(ランマアプセウデス)と命名された。

 この生物は2009年に角井講師が発見した。水族館の水槽には、ライブロックや底砂などとともに意図せず持ち込まれる小さな生物がしばしば存在する。
ランマアプセウデスもそのような「故郷知れず」の種の一つであった。発見以来、研究室で継代飼育され、さまざまな研究に用いられてきたが、分類が非常に難しいグループであったため、これまで種名が確定されずにいた。

 今回の研究では、詳細な形態観察とDNA配列の解析が行われ、この生物が既知の種とは異なる特徴を持つことが明らかになった。特筆すべき特徴として、同時的雌雄同体であること、つまり1個体が雌雄の生殖器官を同時に持つことが挙げられる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6876c6ac9d7a6753134adb6b10592061f77219d3