ワーキング・ホリデー制度は現地に滞在しながら滞在中の資金を補うための就労を条件付きで認める制度。しかし、せっきーさんのように現地での就労を前提に渡航したものの仕事が見つからず、食べるものに困っているケースもある。

 オーストラリア・ブリスベンで困窮者に向けて炊き出しを行うジミーさんは「たくさんの留学生が食べ物を受け取りに来ている。1週間に30~40人の日本人が炊き出しに来ているがみんな若い」と実情を話す。

 炊き出しに来る様々な人を見てきたジミーさんは「助けを求めに来ることは悪いことではない」とした上で、次のように指摘した。

 「彼らは現地の言語を話すことができない。若い人たちは間違えることが恥ずかしいからと喋ろうとしない。自国を発つ前に言語を学んだ方が良い」

 十分な語学力がないまま渡航した結果、周囲と馴染めず孤立してしまうケースもあるという。