給食に使用するモヤシの調達が困難となったため、使用食材を変更します――。福岡市教委が26日、市立小学校の児童の保護者宛てにこんな文書を出した。
理由はモヤシを納入していた市内業者の突然の廃業にあった。

モヤシを巡っては、生産業者の廃業が後を絶たない。
全国の生産者で作る「工業組合もやし生産者協会」(東京)によると、1995年に全国で550社以上あったモヤシ生産者は現在、2割以下の95社に減った。多くが経営難による廃業という。
モヤシの原料として中国から輸入する緑豆の価格が20年前から4倍以上に高騰している一方、スーパーでの安売り競争が激化して利益が上がらないことが背景にあるという。