「ヤフーニュースに配信されたのは午後6時44分。この記事の見出しには【阪神 佐藤輝明が二塁打も痛恨走塁ミス 梅野のライナーで飛び出し併殺 岡田監督は厳しい表情 ライナーバックが求められる状況】と書かれていました。ランナーであるサトテルのミスという報道だったわけです」(同前)

しかし試合後、岡田彰布監督(66)は作戦の意図について「ゴロゴーやから戻れんやろ。サインやからそら(帰塁するのは)無理。ゴロゴーのサインでライナー打つのがアカンわな」と、佐藤ではなく梅野が指示通りのバッティングをできなかったことを明かした。

すると、件の記事の見出しは瞬く間に「阪神 佐藤輝明が二塁打も 梅野のライナーで飛び出し併殺 岡田監督『ゴロゴーよ』『ライナー打つのがアカン』」と変更されたのだった。佐藤の“戦犯扱い”を解除した形だ。

「サトテルはそれを伝え聞いたらしい。記事のタイトルは訂正されましたが、サイン通りに動いたのに、メディアの勝手な憶測で戦犯扱いされたことを知って気を悪くしていたんです。そこで試合後、囲み取材でデイリーの担当記者に対し、『次からは気をつけてくださいよ』と詰め寄ったようなのです。実は、現場はファンが想像するほどヒートアップはしていませんでしたし、サトテルもそれほど怒っていませんでしたよ。でも、試合にも負けて優勝も逃したバッドタイミングでしたし、少し声を荒らげてしまった側面はあるかもしれませんね。

また、デイリーの記者が『佐藤選手のエラーで試合を落とした試合があったがどう思うか』と聞いたことに佐藤が怒った、という情報がX上で拡散されていましたが、これはファンの憶測による悪質なデマだと思われます。『デイリーの憶測によって戦犯扱いされたサトテルが、記者へ報道に対する不満を伝えた』というのが真相です」(同前)