あまりに不公平、広島カープ「急ブレーキ」の原因はマツダスタジアムの“酷暑”、球界は抜本的対策を

ドーム球場では、練習時間も快適に体を動かすことができるし、ベテランでも納得いくまでトレーニングすることができる。

 猛暑にさらされながら練習する屋外球場を本拠とするチームの選手と、ドーム球場を本拠とする選手では、疲労度、消耗度に大きな差が出てくるのではないか。

 マツダスタジアム内野上段の自由席は18時のプレーボールでも、15時に開場する。この時間帯は相手チームの選手が練習しているが、夏は大変に過酷に見える。
この球場はホームベースを西として東西の方向に建てられている。太陽は外野の方向から上って、日中いっぱい球場を照らし続ける。屋根がある一塁側の上段席を除いて、真夏は強烈な日光にさらされる。

 このために、場内アナウンスは「熱中症対策」を何度も訴えている。また、球場内にはアイスコーナーが設けられ、体を冷やすための氷が無料で利用できるようになっている。
さらに右翼外野にはミストを噴出する「雲海」コーナーもある。暑い季節を「楽しもう」という演出ではあるが、それでも夏の野球観戦は厳しい。

 永年、屋外球場でシーズンの半分をプレーしてきた広島の選手はドーム球場を本拠地とする選手より「暑さ対策」はできているはずだが、
さすがに今年は例年をはるかに上回る夏の暑さで疲労が蓄積したうえに、「残酷暑」が選手の体力を奪ったのではないか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d651028d7adfdfd35e3d2b0081d014246389b01d