イェール大学アシスタント・プロフェッサーの成田悠輔氏の
「高齢者は集団自決すれば良い」
という発言が批判を浴びている。
これに理解を示している人もかなりおり、
「尊厳死解禁」
へ向けた議論が一気に進んでいく可能性もある。

成田氏が挙げているのが「尊厳死」だ。
22年1月にNewsPicksで配信された動画でも
同様の主張を繰り返して、こんな近未来を予想している。

「安楽死の解禁とか、将来的にあり得る話としては
安楽死の強制みたいな話も議論に出てくると思う」

これを受けて、
「発言内容の全体を聞くと、納得できる部分はある」
「表現は乱暴だが、見解はまとも」
など成田氏の考えを支持する声も少なくないのだ。

高齢化が急速に進んで、
現役世代の社会保障負担が重くなっている日本では今、
「老害」
への風当たりが非常に強くなっている。
若者世代が貧しいのは、高齢者が社会の第一線に居座り続けているからだ、
という「世代交代」を望む声も多い。

そんな高齢者への「ヘイト」が高まっている中で、
「米有名大学の経済学者」という極めて権威的なインテリが、
「高齢者は集団自決せよ」と主張すれば一気に「尊厳死解禁」議論が進んで、
あれよあれよという間に関連法案が通過なんて事態も起こり得る。