アセモグル氏はトルコ生まれのアルメニア系で、経済理論の論文に加え一般向けの書籍も出版し、学界で最も注目されている経済学者の一人。
共著に「国家はなぜ衰退するのか」がある。近著「自由の命運」では、自由を守るためには個人や企業の暴走を防ぐ「強い国家」と、国家権力の行き過ぎを抑える「強い社会」とが均衡しながら成長することが必要と訴えている。
日本については「約25年間も停滞を経験したのに、反発する運動が起こらなかったのは驚くべきことだ」と指摘し、「反発する運動がいい結果につながるとは限らないが、人々を目覚めさせる警告になっていた可能性がある」と述べた。

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