経営母体が変わったサッカーJ3大宮アルディージャのチーム名が、来季から「RB大宮アルディージャ」に変わることが24日、わかった。9月に大手飲料メーカーのレッドブルがクラブを買収。企業名を名乗れないJリーグで、初めて単独で経営権を持つ外資系オーナーがチーム名をどうするかが注目されていた。関係者によると、報告を受けたJリーグも了解済みという。

Jリーグは創設以来、チーム名に企業名を入れることを認めていない。今回、クラブが申請した「RB」は「Rasen Ballsport」の頭文字で、ドイツ語で「芝生の球技」を意味する造語という。

レッドブルはドイツ1部のブンデスリーガでも同じRBを頭につけたRBライプチヒを傘下に置く。一方、ブラジルで買収したクラブにはレッドブル・ブラガンチーノと社名を加え、エンブレムも変更している。

Jリーグは、クラブカラーやエンブレム、マスコットなどの変更についてはクラブに任せる意向だが、「サポーターやスポンサーの理解を得られるよう丁寧な対応を求めている」としている。

大宮はすでに来季のJ2昇格を決めている。レッドブルの資金を使った強化策や経営手法が注目されており、Jリーグの国際的な価値を高める期待も出ている。クラブカラーは従来のオレンジが使われる予定だ。