「ちょっと休もうと入店したけど、満席で泣く泣くあきらめた……」

都心部のカフェで、こんな経験をしたことがある人は多いのではないだろうか。実際、こうしたエピソードが昨今のSNS上で定期的に話題になっている。

今年4月には、「都会ではチェーンの喫茶店まで行列ができており、“ちょっと休憩する場所”すらなくなっている」との議論が沸騰。

SNS上には、〈体力ないからカフェで休憩したいのに、カフェ探すのにまた体力を奪われる〉〈土日の都心ってどのカフェもパンパンになってる〉〈東京では休憩するのにも金かかる〉〈30分か1時間くらい座りたいだけなのに そのためならコーヒー1杯くらいのお金は出してもいいと思ってるけど席が空いてない〉など、さまざまな声が上がった。

10月20日にも、『マネーポストWEB』が『都心繁華街の“カフェ大混雑”問題がますます深刻化 「カフェオレ1杯が出てくるまで30分」「1時間待ってやっと入店」の悲鳴も』という記事を配信し、話題となった。

実際、現場もこの“混雑問題”は肌で感じているようで、東京を代表する繁華街・渋谷のカフェ店員からは、こんな声が聞こえてきた。

「平日も午後はほぼ満席で、サッと座れるのは午前中くらいですね。土日はもっとすごくて、街自体も人があふれてますから、チェーン店も喫茶店も多くは列ができていると思います」(渋谷カフェ店員・20代男性)

「渋谷は再開発によって有名スポットや商業施設ができて、人がさらにたくさん集まる街になっています。最近は旅行で来た外国人のお客さんも増え、歩き疲れてカフェに入ろうとしてもなかなか席がなかったりしますね」(渋谷カフェ店員・30代男性)

その後、駅周辺でドリンク容器を持って歩く人に遭遇。持ち帰りの理由をたずねたところ、やはり混雑がネックになっている様子だった。

「ちょっと時間があって、何か飲みたかったのでカフェに行きました。でも混んでて居心地悪そうで、わざわざほかを回るほどじゃないからテイクアウトで。まぁしょうがないかなって。でもゴミ箱がないので、飲み終わったらどうしようって今思ってます」(学生・20代男性)