男性はなぜ
寿命が短く、
病気になりやすく、
自殺率が高いのか。

兵士、消防士、炭鉱労働者など
危険な職業に就くのは
なぜ男性が大半なのか。

男性は「使い捨てられる性」
として差別を受け続けているにもかかわらず
問題視されることは少ないと指摘する。

これまで「男性の権力」と思われていたことは、
実は性役割による刷り込みに過ぎなかったのか。

久米さんは家族学をアメリカで研究されて、
女性の社会進出が進むほど
男性差別の問題が表に出てくることに気付かれたそうですね。
まず、そうした研究をするようになったきっかけを教えてください。

特に僕ぐらいの世代だと男女平等は当たり前と最初から思っていたので、
女性側の視点からのフェミニズムに関する研究や著作はたくさんあるのに、
男性側の視点のものは一つもないことを疑問に思いました。
男性学というジャンルはあるんですが、
これは基本的には「女性差別をなくすために男性を変えましょう」というもので。

ps://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/070500084/