首都圏で闇バイトを実行役にした強盗事件が相次ぐ中、10月、埼玉県所沢市の住宅に4人組が押し入った事件で、実行役らを勧誘したリクルーターとみられる31歳の会社員が逮捕されました。

一連の事件で実行役より上位に位置する容疑者が逮捕されるのは初めてです。

逮捕されたのは愛知県知多市の会社員、名倉優也容疑者（31）です。

警察によりますと10月、埼玉県所沢市の住宅に闇バイトで集められた実行役の4人組が押し入り夫婦を刃物で切りつけて現金を奪った事件でこのうち3人を指示役に仲介するなどして事件を起こさせたとして強盗傷害などの疑いが持たれています。

実行役4人は強盗傷害などの罪ですでに起訴されていて、埼玉県警などの合同捜査本部がスマートフォンの解析などを進めた結果、容疑者が事件に関わった疑いがあることが分かったということです。

容疑者は秘匿性の高いアプリで実行役らを現場近くに誘導しましたがその後の具体的な強盗の指示は指示役が出していて、闇バイトを集めるリクルーターとみられるということです。

捜査関係者によりますと調べに対し容疑を認め「実行役の人たちをSNSで募集をかけた。金に困ってやった」などと供述しているということです。

一連の事件で実行役より上位の容疑者が逮捕されるのは初めてで警察は指示役の特定などグループの実態解明を進めることにしています。