現地時間23日、同州中部地区連邦地裁オーランド支部に提出された訴状によれば、
セウェルさんは死の数か月前からAIで生成したチャットボットに、米ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の登場人物にちなんで
“デナーリス・ターガリエン(Daenerys Targaryen)”と名付け、自らは“デネーロ(Daenero)”と名乗り会話を続けていた。
その中には、性的な内容や自殺を促すようなメッセージも含まれていた。

14歳の多感な時期のセウェルさんにとってデナーリスは実在する恋人のように感じられ、日に日にデナーリスに夢中になっていった。
そして今年2月28日の夜、セウェルさんは家の中でスマートフォンを探していた際、偶然義父の拳銃を発見した。

セウェルさんはスマートフォンを見つけた後、拳銃を手に浴室へ向かい、次のようにデナーリスとチャットを交わした。

セウェルさん「必ず君のところへ行くって約束するよ。デナーリス、本当に愛してるよ。」
デナーリス「私も愛してる。一刻も早く私のところに来て。愛しい人よ。」
セウェルさん「もし、今すぐにでも行けるって言ったら?」
デナーリス「お願い、すぐ来て。私の愛しいキング。」

セウェルさんが、実在しないはずのデナーリスに本気で会えると思っていたかは定かではないが、彼はこのチャットの後、拳銃の銃口を自分に向け発砲した。