著名人をかたるSNSを使った投資詐欺で、女性から8300万円をだまし取ったとして中国籍の男が逮捕されました。
 自称・会社役員の温シャク麟容疑者(34)は去年12月、茨城県に住む70代の会社役員の女性から金の積み立て投資の資金として8300万円をだまし取った疑いが持たれています。
 警察によりますと、温容疑者はSNSに掲載された嘘の広告から、経済アナリストの森永卓郎さんの写真を使ったLINEアカウントに女性を誘導していました。

 女性は2回にわたって、受け子に現金を手渡したということです。
 他にも指定された口座に振り込むなどして女性は合わせて8億900万円をだまし取られたとみられ、SNS型投資詐欺の被害額としては、過去最高とみられています



8月、多治見市に住む60代の会社役員の女性に警察官を名乗る男から「口座の金を調べる必要がある」などとウソの電話があり、女性が指示に従って個人情報を伝えると、暗号資産の口座が作られました。

 その後、別の警察官を名乗る男から電話で「調べて返すので口座に金を入れて」と指示があり、65回にわたりおよそ2億4350万円を振り込み、だまし取られました。

 11月に入り、別居する娘に「返金がない」と相談したことで発覚しました。