トランプ氏は「米国はチップ(半導体)を台湾に奪われた。そして今はそれをプロテクトしようとしている」と批判した。ほかのところでも「台湾は米国に(守ってもらっているので)保護費を支払うべきだ」とも述べた。「台湾は防衛費を国内総生産(GDP)比5%にするべきだ」とも語っている

https://news.yahoo.co.jp/articles/c9d07bf8b72bffbff16214df43a6a3590da88b58

台湾の半導体が米国のインテルなどを大きくリードしているのは事実だが、TSMCに半導体製造を依存しているのもAppleやエヌビディアなどの米国企業であり、もし米国がTSMCの製品に「保護費」として高い関税を掛けたとしても逆に被害を被るのは高い半導体を買わされる米国企業だとの意見も台湾では聞かれる。

 確かに3-5ナノの高微細の先端半導体製造については、TSMCなど台湾勢の独壇場にあり、米国としても当面は台湾に頼る以外の選択肢はない。さらに今のAI(人工知能)領域での競争が激しさを増すなか、TSMCの半導体抜きにはAIの開発でリードすることは難しい。台湾半導体を叩くことは現実的に難しいとの楽観的な見方を、現在の頼清徳政権側はできるだけアピールする。