21年まで女子の指導経験しかなかったトム・ホーバス監督(57)続投への不満、強化体制への苦言を呈した。

最高峰から、海を渡って疑問符が舞い込んだ。NBA6季目、この日も19得点した世界クラスの八村が、おもむろに口を開いた。試合後会見で代表について聞かれると
「僕としてはあまり言いたいことじゃないんですけど」と前置きし、穏やかながらも踏み込んだ。

「代表としてやってきて今まで思っていて。代表のやり方が、僕としてはうれしくないところがあって」

20歳だった18年6月から日の丸を背負ってきた。「チームとしても、強化というか子供たちのためというか、日本のバスケを強くしていくためにやってきた感じはあったけど」と若くして責任も背負ってきたが「日本代表の中で、
その目的じゃなく、少し僕が思うには、お金の目的があるような気がする」と指摘した。

さらに、男子代表の監督人事にも苦言的に触れた。今夏パリ五輪後、ホーバス監督が続投。21年東京五輪では女子を銀メダルに導いたものの、大会後、男子に転じるまで女子の指導歴しかないことを念頭に「あとはコーチのことも話したんですけど」と切り込んだ。

「日本代表にふさわしいコーチ、僕らは、日本男子のトップのプレーヤーなので、男子のことを分かっている、プロとしてやっていた、プロとしてもコーチをやったことがある人に、コーチになってほしかった」