を米記者が推奨 レッドソックスは「外野手の混雑を解消できる」「追加負担を受け入れる可能性も」

 スポーツサイト『Sporting News』では、アレナドとレッドソックスの吉田正尚とのトレードの可能性について論じており、それぞれのメリットなどについてもフォーカスしている。

 11月26日に配信したトピックにおいて、カージナルスがアレナドのトレードを模索しているという米国内の報道を紹介しながら、アレナド自身もトレードに前向きであると伝えている。

『Sporting News』は、「アレナドにはトレード拒否条項があるため、移籍先を承認するのはおそらく優勝を狙えるチームに限られるだろう」と主張。その上で、移籍先候補としてレッドソックスを挙げた。

 続けて、米メディア『FANSIDED』のカージナルス担当記者、トーマス・ゴベイン氏による考察を引用。アレナドと吉田の1対1トレードを提言しているとして、以下の様に見通している。

「レッドソックスはグリーンモンスター(フェンウェイ・パークの左翼壁)を活用できる右打ちの強打者であるアレナドを獲得し、カージナルスは左打ちのバランスの取れた打者を得て、主に指名打者として起用することができる」

 また、「アレナドとヨシダの1対1のトレードは、カージナルスとレッドソックス双方にとって理にかなっている」とトーマス氏が述べている他、「ボストンは、現三塁手ラファエル・デバースよりも守備が優れた強打の右打者を獲得し、外野手の渋滞を解消できる。一方、カージナルスはアレナドを放出することで節約し、若手打者たちに内外野でのプレー機会を十分に与えられる」として、双方のメリットを強調。

 これらの見解を受け『Sporting News』でも吉田、アレナドがともに3年契約を残していると説明しながら、「2022年にレッドソックスと5年総額9000万ドルで契約したヨシダは、今後3年間の総コストで見るとアレナドよりもやや割安だ。しかし、アレナドが内野の柔軟性をもたらすことを考えれば、ボストン側が若干の追加負担を受け入れる可能性もある」などと綴っている。

 両者の実績をみる限り、トピックの通り吉田とアレナドのトレードが行われた場合、大きな反響が起こることは間違いないだろう。だが、両チームそれぞれの事情を踏まえると、可能性も決して低くはないのかもしれない。