(CNN) 今年の検視解剖で採取された人間の脳のサンプルに、8年前に採取されたサンプルの約1.5倍に上る微小なプラスチック片が含まれていたことが、5月にインターネット上に投稿されたプレプリント(査読前論文)で明らかになった。プレプリントとは査読を経ておらず、学術誌に未掲載の研究を指す。
論文の筆頭著者を務めた米ニューメキシコ大学のマシュー・キャンペン指導教授(薬学)は、「45~50歳の通常の人の脳組織で確認されたプラスチックの濃度は1グラム当たり4800マイクログラムと、重量比で0.5%だった」と明らかにした。
キャンペン氏は「16年に検視解剖が行われた脳サンプルに比べ、約50%高い数字だ」と指摘。「これは私たちの現在の脳の99.5%が脳組織で、残りはプラスチックであることを意味する」と説明した。