タイで「首を捻る」マッサージを受けた歌手、全身麻痺の末に死亡
12/10(火) 10:08配信

タイで首を捻るマッサージを受けた女性歌手が全身麻痺などの後遺症で死亡した。

9日(現地時間)、バンコック・ポストなど現地メディアによると、タイの伝統歌謡歌手チャヤーダ・プラオ・ホムさん(20)が8日、タイ北東部のウドーンターニーのある病院で血液感染と脳浮腫で死亡した。

チャヤーダさんは先月初め、自分のフェイスブックに自分が10月初めから約1カ月間、ウドーンターニーのあるマッサージ店を訪問した後、体が麻痺したと明らかにした。ちなみに、この店を計3回訪れたという。

チャヤーダさんによると、最初の2回は同じマッサージ師から首を捻るマッサージを受けたが、最初のマッサージを受けてから2日後に頭の後ろ側に痛みが生じ始め、1週間が経つと手足が麻痺する感じがした。

その後、2回目のマッサージを受けて2週間ほど経つと、体が硬くなり、痛みがひどくなった。ベッドで体をひっくり返せないほど痛くて鎮痛剤を飲んでもほとんど眠れなかったということだ。

チャヤーダさんは「私の母はマッサージ師であり、私は幼いごろからタイのマッサージを勉強してきた」とし「マッサージが大好きで疑わなかったし、(全身の痛みが)単に私がマッサージを受けた結果だと思った」と説明した。

さらに、手の力の強いマッサージ師から3回目のマッサージを受けた後、全身に腫れとあざができたと伝えた。さらに、「胴体まで感覚が麻痺し、2週間後には右腕を持ち上げることができなくなり、フェイスブックに投稿する時は体の半分以上を動かすことができない状態だ」と言及した。

チャヤーダさんは「私は回復しなければならない」として「私の話がマッサージをたくさん受ける人々に教訓になることを願う」と強調した。しかし、先月中旬、容態が悪化したチャヤーダさんは、結局死亡に至ったとバンコック・ポストは伝えた。

タイ保健省保健サービス支援局副局長は「マッサージ店側が(死亡者に)提供したマッサージサービスが正しい施術なのか、タイ伝統マッサージの標準パターンに合致するのかを確認する」と述べた。

また「現在、一部のタイマッサージ師は様々な技術を使用しており、それが基準に達し、または負傷を起こしかねないサービスにつながっている」と指摘した。

ランシット大学東洋医科大学顧問のティラバット・ヘマチュダ教授は、「ストレッチングや運動、マッサージの途中に首を激しく捻ったり跳ね返したりすると、頸動脈や脊椎動脈が損傷し、体が麻痺する危険性がある」と警告した。

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