大学生の岡田恭也さんは現在、SNSなどを通じて自らの性被害体験を綴っている。記憶する限り最も古い性被害体験は、5歳頃のことだという。加害児童は同じマンションの同階の住人で、岡田さんより7歳年上の男子。その内容はあまりに凄惨で、当時小学校高学年か中学生になりたての児童がどうしたら思いつくのかと顔をしかめずにはいられない。

「その人はいつも決まって、唇を合わせてくるところから始めるんです。何度も執拗に口づけをされたあと、裸にされて、私の肛門を広げて指を入れられたりしました。ペニスの挿入を試みていたこともあったと思います。相手のペニスを口に含まされることもありました。尿とも精液ともわからない液体が口のなかにひろがる感覚も覚えています。

現場はすべて加害児童の自宅です。カーペットをめくりあげてフローリングに裸で寝かされ、身体を押し付けられたときのひんやりした嫌な感じをずっと忘れられずにいます。下半身にこれから何をされるのかわからないまま、ひたすら私は耐えていました。

行為のあとは必ず『このことは誰にも言ってはいけない』『いずれ保健体育の授業で使うんだ』と彼は私に言っていました。

理由はわかりませんが、あのときの性器や肛門からただよう臭気がだいぶ時間が経ってからもたびたび思い起こされたりしました。そのたびに気持ちが悪くなるんです」