正月は餅を食べる機会が増えますが、この時期高齢者などが餅をのどに詰まらせる事故が相次ぐことから、
消費者庁は小さく切って食べるなど注意するよう呼びかけています。

消費者庁によりますと、去年までの2年間で餅をのどに詰まらせて死亡した65歳以上の人は661人で、時期は1月が最も多く、元日だけでも全体のおよそ1割を占めていたということです。

具体的には去年1月、およそ5センチの大きさの餅を食べていた80代の男性が突然、倒れて死亡したケースがあったほか、
80代の女性が餅をのどに詰まらせましたが家族が気づいて背中をたたくなどして助かったケースなどもあったということです。

このため消費者庁は、高齢者が餅を食べる際には小さく切っておくことや先に汁物などを飲んでのどを潤しておくこと、
そして、よくかんでから飲み込むことなど注意するよう呼びかけています。

また、消費者庁のホームページでは餅がのどに詰まってしまった場合の対処法を紹介しているということです。

消費者庁消費者安全課の鮎澤良史課長は「高齢者に限らず子どもなども注意が必要だ。
新型コロナウイルスの感染防止のために家族が帰省できない場合でも介護サービスを利用するなどできるだけ誰かと一緒に食べるようにしてほしい」と話しています。