36人が犠牲になった2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人などの罪に問われている青葉真司被告(45)の第19回公判が30日、京都地裁であり、
遺族らの意見陳述が続いた。現場の第1スタジオで犠牲になった兼尾結実さん(当時22歳)の母親は法廷で「被告を絶対に許すことはできない」と強調した。
 母親は事件後に遺体と対面した際、兼尾さんが赤ちゃんの時に聞かせていたという子守歌を歌い、頰擦りして別れを惜しんだ。
「熱かったね、よく頑張ったね」と声を掛けたという。子守歌はこの日の法廷でも披露し、裁判員の涙を誘った。