地震学者は当初から70%以上ということには疑いがあった。時間予測モデルを使わなければ、20%というのが妥当なところだ。どこで地震が起きるか分からない日本の他の場所で地震が起きる確率なみの数字である。地震の発生間隔を平均した「単純平均モデル」を使うと70%以上が20%程度に落ちる。

しかし地震調査研究推進本部の会議に同席していた防災学者は猛反対した。20%では低すぎて、南海トラフ地震の予算が取れない、というのである。意図的に南海トラフの確率を高く見せて防災を促すことに地震調査研究推進本部はかじを切った。この結果、年間で約80億円もの予算が配分されることになった。
https://www.zakzak.co.jp/article/20220916-SWDHXCPYPFOO5GCG5F4FGG7YMI/